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京都の老舗レトロゲーセンが2025年に閉店へ、電気代ヤバいししゃーないわな

Acho kyoto
(image: @acho_kyoto)

京都の有名ゲームセンター「a-cho」が、2025年1月31日をもって閉店すると告知して話題となっている。

今となっては貴重なビデオゲームを取り扱う老舗のゲームセンターで、定期的に2D格闘ゲームの大会が開催されており、ゲーマーなら名前を聞いたことがあるという人が多いだろう。

最近は、インバウンドの影響で京都に外国人観光客がわんさか押し寄せていて、レトロゲーセンとしてエモさを求めたオッサン外国人によるGoogleレビューも目立っていた。

レトロな格ゲーやSTGなどコア層向けのビデオゲームから、プリクラやプライズも取り扱いつつ柔軟に経営が行われていたが、新型コロナの緊急事態宣言、電気代の値上げ、若年層のゲーセン離れなどの複合的な影響が大きかったようだ。


(image: DBG/玉井さん@keionbu1985)

ゲーセン離れの理由はこれまた色々あって、まず20年前からブームになって定着したFPSが対戦ゲームとしての人気ジャンルにおさまり、格ゲーが斜陽になってしまったことが最も大きい。次いで、FPS+ネット対戦が主流になってからは、ゲームは家でプレイしまくれる環境になったので、ゲーセンににお金を落とす人が極端に減ったというのもある。

ここ10年ほどは、eスポーツを定着させようと各メーカーが躍起になっているが、eスポーツがいくら盛り上がったところで、レトロゲーセンの店舗は直接的な恩恵を受けることはない。

今は、インバウンドと余った小銭回収狙いでガチャガチャがとにかく儲かるようで、街のあちこちにガチャガチャがひしめいている。ビデオゲームやプライズほどコストや手間はかからず、インバウンド外国人のルートに仕込むことができれば簡単に現金を回収できるとあって、かなり活況だ。

コード決済で出回る小銭は減っているし、インバウンドもいつまで続くか不透明だが、ガチャガチャなら廃業する時も簡単とあってか、かなり美味しいビジネスになっている。

やっていることは昭和の駄菓子屋と同レベルで、原点回帰というか時代に逆行・衰退している感があるけど、単純な物販が結局最後に残るっていうのはあるよね。

閉店した後の筐体や基板は、最終的には海外のコレクターの手に渡るのだろうか。家庭用レトロゲームは、円安の影響で買い占められまくり日本からかなり流出しているらしいし、実際にヤフオクなどでもレトロゲームを出品したら海外の代行業者が落札してくることが多いし、それ狙いで相場よりもちょっと高めに即決で出してる人も多いっすね。(それでも円安パワーで買ってくれるから)

Source: DBG/玉井さん on X

Source: a-cho.com