新品未開封のまま現存しているN64用ソフト『スーパーマリオ64』が、ヘリテージオークションに出品されて156万ドルで落札された。日本円にして約1億7164万円という超高額落札!で、これは近年落札された新品未開封のレトロゲームソフトの中でも最も高額となる。
上の写真が、その『スーパーマリオ64』のパッケージ。
ヘリテージオークションによる状態評価は9.8で、限りなく状態が良いという出品。
それにしても、どうやって新品未開封であると証明したのだろう?
ニンテンドー64時代のゲームソフトはパッケージがフィルム包装になっているが、開封品を再包装して偽造することも可能だ。普通のシュリンクなら、いとも簡単にできる。フィルムに入れてドライヤーをあてるだけでシュルっと密着する。
ペリペリペリっと剥がすタイプ(チョコボールなどの包装でよく見られたタイプ)だと、工場の設備が無いと無理だが、1億超えで売れるソフトの為なら機材投資も可能だろう。そういう再包装工場があるという噂もある。
疑いだしたらきりがないが、落札者は新品未開封であることに価値を見出したわけで、超高額の出品だけにかなり重要なポイントだろう。
そもそも、どういう経緯で見つかったのか?
個人のコレクションだったのか、店舗のデッドストックだったのか?アメリカは広いから、荒野にある元ゲームショップのジジイの家の倉庫などから出土する可能性もありそうだし、そういうブツを探してボロい車で旅をしているフリークも居そうだ。そうやって戦前のジーンズを収集して、草なぎ剛のようなジーンズマニアに売って生計を立てている奴もいる。
ここ最近、新品未開封の任天堂のゲームソフトが出品されるケースが増えていて、どれも超高額の落札額になっているのも気になるところだ。そんなにデッドストックが見つかるものかな?
ここ最近の任天堂タイトルの落札額がこちら
- 2020年7月:スーパーマリオブラザーズ(1254万円)
- 2020年11月:スーパーマリオブラザーズ3(1716万円)
- 2021年4月:スーパーマリオブラザーズ(7261万円)
- 2021年7月:ゼルダの伝説(9572万円)
- 2021年7月:スーパーマリオ64(1億7164万円)
急に相場が上昇しているのは、どこかの超富裕層が入札に参入したのだろうか。
同じスーパーマリオでも、出品のタイミングでここまで落札価格が変動するというのは、オークションならでは。
ヘリテージオークションをチェックすると、新品未開封64のソフトが他にも出品されていて、どこかのデッドストックでも発掘されたらしい。
Source: Heritage Auctions