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[BD] ラムボー 最後の洗浄

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オブラートに包み隠さず戦闘シーンを表現するとこうなるといった感じの衝撃映像を実現するが為のミャンマー(ビルマ)なのか、それとも、ミャンマー(ビルマ)の実情を全世界に配信したいが為の結果衝撃映像が増したのか。制作側は、その2つを同時に行った結果こうなったと説明している。が、ホントの所はわからない。

それでも「これは事実なんです。こんな残虐行為が今現在も行われているのです!」という事を世界に伝える、という大義名分さえあれば、ここまで衝撃的な映像を盛り込んだ商業作品が作れてしまう辺り、ゲーム業界との歴史の差、グロテスクシーンの必然性の違い、社会的地位の差を感じました。(足はもげるわ、頭は吹っ飛ぶわでかなりトマトソースな内容ですがR-15。これがゲームだと、R-18もしくは発禁だったでしょう。)

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怒りのアフガンのラストシーンで戦車に乗ったランボーが、アパッチに突っ込んで爆発するみたいなアホなシーンは一切無く、ランボーと共闘する事になる石井慧みたいな傭兵、対物ライフルを持ったスナイパーなど、脇役が活躍するというのも今までのランボーとはちょっと違います。プライベートライアン以降の戦争映画の影響を受けているような感じがしました。

ミャンマー(ビルマ)政府軍の非道さはローカストもしっぽを巻いて逃げ出すかのような表現がなされていますが、調べてみると、日本人も一枚噛んでいる。戦時中とはいえ、残念な気分。カルマを上げよう。

第二次世界大戦の最中1942年、日本軍がビルマ独立義勇軍を引き連れビルマを占領した。ビルマ独立義勇軍はカレン族をイギリス側につく敵だとみなし、スパイ容疑をかけ、捕らえ、処刑した。日本軍も当初これを黙認したばかりか、ポーターや空港などの建設工事の強制労働にカレン族を従事させた。映画「戦場に架ける橋」で有名な泰緬鉄道でも多くのカレン族が連合軍捕虜などと共に強制労働で死亡した。